積雪、福井で7年ぶり70センチ

 上空の寒気や冬型の気圧配置による県内の大雪は十三日も続き、福井(福井市豊島二)の観測点では一時、積雪が二〇一一年二月以来、七年ぶりに七〇センチに達した。永平寺町では自宅の屋根の雪下ろしをしていた男性が転落し、死亡した。
 福井地方気象台によると、福井では十三日午後二時に積雪七〇センチを観測した。この時間の積雪としては新潟(六〇センチ)、金沢(五三センチ)、富山(五一センチ)、札幌(四七センチ)などを上回り全国の都道府県庁所在地で最も多かった。
 十三日午後七時現在の積雪は、福井で六九センチ、大野で九六センチ、大野市九頭竜で一六三センチ、越前市武生で三三センチ、南越前町今庄で五一センチ、敦賀で二三センチ。日本の東海上にある低気圧の勢力が大きく、冬型の気圧配置が強まった。日本海側から吹く風が弱く、雪雲や雪が山間部まで移動しにくいため、平野部にまとまった雪が降っているという。
 県内の雪は十四日明け方ごろにはやみ、天候は回復する見通し。十四日午後六時までの二十四時間の予想積雪量は、嶺北の平地で一五センチ、山地で二〇センチ、奥越で二五センチ、嶺南の平地で一五センチ、山地で二〇センチに達する地域もある。県はなだれや除雪中の事故、凍結した道路での車の運転に注意を呼び掛けている。
 十三日午後零時五分ごろには、永平寺町竹原で自宅の屋根の雪下ろしをしていた無職朝日郁雄さん(83)が高さ六メートルの屋根から転落。搬送先の病院で死亡した。福井署によると、雪の中に埋もれて窒息したとみられる。
◆各鉄道で運休、遅れ
 断続的に続く降雪の影響で、十三日も県内の交通が乱れた。
 JR西日本金沢支社によると、午後七時までに、特急「サンダーバード」と「しらさぎ」の上下線計二十四本と、北陸線と越美北線の上下線の普通列車計五十一本が運休した。
 福井鉄道では、赤十字前−田原町間で上下線が始発から運休した。福鉄によると、十二日昼に福井市みのり一で脱線した除雪車両は、十三日未明に撤去したが、除雪が間に合わなかったためという。
 同日午後零時四十分ごろには、鯖江市神明町四で回送電車が雪で停止。午後一時半ごろには、福井市花堂北一の踏切でトラックが立ち往生し、復旧作業などのため全線で運転を見合わせた。
 えちぜん鉄道では、十二日午後七時四十五分ごろ、あわら市田中々の踏切で乗用車が圧雪のため立ち往生し、電車と接触。乗員乗客約二十人にけがはなかったが、一時間の遅れが出た。十三日は雪の影響で三国芦原線と勝山永平寺線の一部区間で運転を見合わせた。
 県警高速隊によると、同日午前十時ごろ、大野市中津川の中部縦貫自動車道永平寺大野道路で、乗用車二台が正面衝突。けが人はなかった。当時、雪が踏み固められた状態だったという。事故の影響で、勝山インターチェンジ(IC)−大野IC間の下り線が四時間半、通行止めになった。

 (松尾博史、小川祥)

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