庄川遊覧船と雪景色 言葉失う墨絵の世界

庄川遊覧船と雪景色 言葉失う墨絵の世界

 雪に覆われた庄川峡は水墨画の世界。清流を遊覧船が穏やかに波立てて進み、赤色の長崎大橋が銀世界に映える。「声が出ないくらいきれい。一生に一度は見てほしい光景ですね」。南砺市の川沿いで、石川県津幡町の写真愛好家、兼保里美さん(65)が息をのみながらシャッターを切った。
 遊覧船の歴史は一九三〇年までさかのぼる。五箇山や飛騨の山から切り出した木材を流し送っていた庄川が小牧ダムの完成によりせき止められ、木材輸送のための船が運航したのが始まりだ。遊覧船の行き先は湖畔と崖の間にある大牧温泉。船でしか行けない秘湯は全国から人気を集める。
 庄川遊覧船(砺波市)によると、遊覧船の利用者は誘致の効果もあり、この五年で外国人客が急増。昨年度は短時間クルーズの外国人乗客数が一万人を初めて突破し、本年度も一万人超えを見込む。特に、温暖な気候に暮らす台湾人にとって庄川の雪景色は格別。富山空港の台湾直行便の恩恵もあり、台湾人が外国人客の七割を占める。
 高桑正賢(しょうけん)支配人(66)は「素晴らしい景色がここにある。今後は東南アジアからの個人旅行客を増やしたい」と新たな航路を見据える。 (山本拓海)

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