治療や診断 より正確に 浜松医科大副学長に聞く

治療や診断 より正確に  浜松医科大副学長に聞く

◆手術が変わる光医工学の新技術 静大との連携講座最終回
 静岡大と中日新聞の連携講座「健康・医療の可能性を拓(ひら)く」の最終回となる講義「手術が変わる!メディカルフォトニクスの新技術」が十六日、浜松市中区の静岡大浜松キャンパスで開かれる。講師の浜松医科大の山本清二副学長(63)に講義のポイントを聞いた。
 −メディカルフォトニクス(光医工学)とは何か。
 放射線医学の「放射線」を「光」に置き換えて考えてもらうと分かりやすい。広い意味では放射線も光に含まれるが、ここでは放射線よりも波長が長い紫外線や赤外線などの領域の電磁波を使うイメージになる。光技術を医療に応用することで、より正確な診断や治療を行うことを目指している。
 −光医工学に興味を持ったきっかけは。
 浜松医科大を一期生で卒業し、脳神経外科医として十年近く各地の病院で多くの手術を経験してきた。外科系の人の特徴かもしれないが、病気を自分の目で確認したいという気持ちが強い。特種な光を使うなどして、見えないものを見えるようにする光技術に魅力を感じた。
 −静岡大や浜松市内の企業と連携し、光技術を使った手術支援機器を開発している。
 講義では、これまで作ってきた機器を紹介する。例えば今開発しているのは「手術用立体内視鏡システム」。内視鏡の映像は平面的で、手術をする医師が奥行きをつかみづらかった。新しい機器は、内視鏡に人間の目のように二つのカメラを搭載することで、手術をする箇所との距離感が分かりやすくなった。傷口が小さくて済む内視鏡手術の良さを残しつつ、より正確で細やかな手術をできるようになる。
 −医師が機器の開発に携わる意義は。
 臨床の現場を知る医師だからこそ、生まれるアイデアがある。そうしていろいろな人と共同して開発した機器の操作性を検証し、製品化した後は普及に努めるなど、医師が最後まで開発に関わることに意味がある。すべては患者さんのために、新たな価値を創造し、社会に大きな変化をもたらしたい。
(聞き手・相沢紀衣)

スゴ得でもっと読む

スゴ得とは?

関連記事

おすすめ情報

中日新聞プラスの他の記事もみる

東海/北陸の主要なニュース

静岡 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

地域 新着ニュース

新着ニュース一覧へ

総合 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

東京 新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

東京 コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る

地域選択

記事検索