高校野球福井大会、開会式 100回目、熱い夏に

高校野球福井大会、開会式  100回目、熱い夏に

 夏の甲子園出場を懸けた第百回全国高校野球選手権記念福井大会の開会式が十二日、福井市の県営球場であり、出場三十校の選手たちが健闘を誓った。
 高校野球ファンや保護者ら約四百人が見守る中、昨年優勝した坂井を先頭に各校が入場。「一、一、一、二」の掛け声に合わせ、元気よく行進した。
 県高校野球連盟の山田栄司会長は「二度とない夏を十分に楽しみ、最高の夏にして」と激励。藤島の池上龍ノ佑主将が「本気のプレーで、福井の地を、今までの九十九回のうちどの夏よりも熱い夏にする」と力強く宣誓した。
 試合は同球場と敦賀市沓見の市総合運動公園野球場で開催。順調に日程を消化すれば、二十五日に決勝がある。 
◆25年ぶり1勝目指す 丹南高
 部員不足に陥っていた丹南高(鯖江市熊田町)が四年ぶりに、他校や他の部活からの「助っ人」なしのチームとして大会に出場する。目指すのは、二十五年ぶりの県大会での勝利。竹内蓮主将(三年)は「メンバーがそろってうれしい。気持ちを一つにして一勝を」と意気込んでいる。
 一九八〇年に創部した同校は、夏の県大会では九三年の一回戦以来、勝利を挙げていない。最近は部員不足も深刻で、一五年には、県内で初めて他校の野球部員を借りて秋の県大会に臨んだが、勝利はつかめなかった。
 一昨年夏の県大会が終わった段階で、部員は竹内主将を含めた三人に。「人数が少なくて不安だった」と竹内主将。
 練習メニューが制限されるなどの苦労もあったが、近所の人たちから送られる「頑張って」というエールに力を得て、練習を続けた。
 勧誘のかいもあって、昨春は六人、今春は四人の新入生が入部。今夏の部員は十一人となり、単独チームで県大会に出場できるようになった。ただ、部員のほとんどが入部後に初めて硬球を触れるなど、経験は浅い。髪形は自由だった同部だが、今春の県大会終了後、梅田凌選手(二年)が「気合を入れる」と丸刈りに。他の部員にも伝播し、全員が自主的に丸刈りとなった。近藤貞範監督(51)まで頭を丸め、一体感は高まっている。
 実は丹南高として出場できる試合は残りわずかとなっている。昨年決まった県立高校の再編計画により、同校は二〇二〇年度をめどに鯖江高と統合されるからだ。「応援してくれる人のためにも、何とか一勝させてあげたい」と近藤監督。竹内主将は「チームの士気は昨年までと比べものにならない。守備の連係を強化し、粘り強く戦う」と誓った。 
 (籔下千晶)


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