王滝・滝越で一時帰宅 村道崩落、避難長期化見越し

王滝・滝越で一時帰宅  村道崩落、避難長期化見越し

 大雨の影響で八日に王滝村の王滝川に沿った村道が崩落し、孤立状態となった同村滝越地区の住民らが避難した災害で、村は十二日、迂回(うかい)路を使って避難者を日帰りで一時帰宅させた。
 この日は午前九時ごろ、村施設や村外の家族の元などに避難した九世帯十六人のうち、十四人が村職員が運転する公用車でそれぞれの自宅へ向かった。
 村道復旧には数カ月かかる見通しで、避難生活の長期化を余儀なくされる中、貴重品の持ち出しや家の戸締まり、ペットの世話などをする目的。現地には四時間弱滞在し、同日夕には再び避難先へ戻った。自家用車を運転して戻った人もいた。
 迂回路に使ったのは、林野庁中部森林管理局木曽森林管理署が管理する作業用林道で、長さは約二十キロ。平時は一般の立ち入りを制限している。大雨による影響で一部で土砂が崩落したが、前日までに同管理署や村が協力して通行できるようにしていた。
 自宅に戻り、ともに避難する高齢の母の衣類などを持ち帰った同地区の三浦悦夫区長(67)は「普通なら片道二十分で行けるところが、二時間近くかかった。家に着いた時はとにかくほっとして、座り込んだらなかなか立てない感じ。早く対応してくれて本当に感謝している」と話した。家の状態などについては「完全に無事だった」という。
 村は、避難者の希望に応じて再度一時帰宅を実施する考え。現在、村内に避難しているのは八世帯十五人で、宿泊スペースのある村保健福祉センターなど二カ所の村施設に滞在している。村の担当者は「村営住宅などに移るか、今の施設に残るかなど、避難者それぞれの要望を聞いて対応していく」と話した。

 (酒井大二郎)


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