「めぐみ抱き締めたい」 富山 拉致問題描く舞台劇上演

「めぐみ抱き締めたい」  富山 拉致問題描く舞台劇上演

 横田めぐみさんら北朝鮮による拉致被害者を描いた舞台劇「めぐみへの誓い−奪還−」が二十日、富山市の県民会館で上演された。県内の特定失踪者の家族や中高生などが拉致問題の実情に触れ、一刻も早い被害者の帰国を願った。
 「助けて、お母さん。おうちに帰して。怖いよ」−。北朝鮮の工作員に海岸で捕らえられためぐみさん役の少女が叫んだ。めぐみさんは当時十三歳。鬼気迫る演技に、来場者千五十人は食い入るように見入った。
 劇は東京都の劇団「夜想会」の団員が演じ、北朝鮮での思想教育や生活、拉致被害者の田口八重子さん=当時(22)=の話などが繰り広げられた。終盤、めぐみさんの父滋さん役の俳優原田大二郎さんは「両腕の中にめぐみを抱き締めてやりたい。生存を信じて闘い続けます」と力を込めた。
 会場には射水市の自宅を出て行方不明になった荒谷敏生さん=当時(25)=の妹矢島文恵さん(65)や、朝日町で失踪した水島慎一さん=当時(18)=の弟嘉導さん(64)らの姿もあった。
 「とてつもない、切ない思いをするのは私たちで最後にしてほしい。ただ(兄を)取り返したい。会いたい」と矢島さん。嘉導さんは「拉致問題の集会に何回来たらいいのか。家族は悲痛の叫び。年を取るばかりでいつまで参加できるか」と不安を口にし、一日も早い家族との再会を願った。
 劇は夜想会が二〇一〇年に初演し、一四年からは政府と開催地の自治体が主催して全国で公演している。 (山中正義)


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