長時間の大雨、警戒を 台風、15日に県内最接近

長時間の大雨、警戒を  台風、15日に県内最接近

 台風10号は十五日午後、県内に最接近する見通し。中心からは離れているものの規模が大きいため、台風の外側の雨雲がかかって大雨が長時間続き、南部では総雨量一〇〇〇ミリを超える記録的な豪雨となる恐れがある。十四日夕方から各地で避難所が開設され、県は雨が激しくなる前の早めの避難を呼び掛けている。
 県内は台風進路の右側に当たるため、接近前から南東の湿った風が県南部の山地に正面から吹き上げ、大雨になりやすい状況となっている。津地方気象台によると、総雨量は県北中部でも六〇〇ミリを超える恐れがある。暴風域に入る可能性は低いが、最大風速は一五メートルを超える見通し。
 大型で速度が遅いため、強い雨が長時間続き、二〇一七年十月に伊勢志摩地域を中心に大きな被害をもたらした台風21号に匹敵する雨量となる恐れがある。県は災害対策本部を設置し「特に河川氾濫や浸水に厳重な警戒を」としている。
 市町からは従来の避難情報だけでなく、気象庁が導入した新たな警戒レベルが発令される。警戒レベルは五段階で危険度を伝え、レベル3で高齢者や支援が必要な人は避難。レベル4は避難勧告や避難指示とともに発令され、当該地域の全ての人に避難を求める。レベル5は既に災害が発生していることを示し、命を守る最善の行動を求める。県の担当者は「空振りになっても、早めの避難を」と話している。

 (森耕一)
◆住民ら自主避難 松阪、大台、大紀
 松阪市は十四日、災害対策本部を設置した。午後六時現在、飯南、飯高、宇気郷各地域で計七人が市民センターなどに自主避難。十五日午前七時、市内全域の計三十七カ所に避難所を開設する。
 大台町も十四日に災害対策本部を設置。午後六時現在、町内に八カ所の避難所が開設され、十八人が自主避難している。
 大紀町は午後六時現在、対策本部を設置していないが、町内全域の四十四カ所に避難所を設置。錦みなとホールには十五人が自主避難している。
◆交通機関に乱れ 運休、欠航相次ぐ
 県内では十四日、交通機関の運休や欠航が相次いだ。十五日も一部の鉄道や航路で、すでに運休・欠航が決まっている。
 JRは十四日、名松線で雨量規制を超え、家城(津市)−伊勢奥津(同)間で一時運転を見合わせた。十五日は関西線と名松線が始発から、紀勢線と参宮線が正午ごろから運転を見合わせる。和歌山県新宮市方面とを結ぶ特急ワイドビュー南紀は終日運休する。
 中日本高速道路は十五日正午以降、県内のほとんどの区間で通行止めの可能性があるとしている。
 津市と中部国際空港(愛知県常滑市)を結ぶ高速船「津エアポートライン」は十四日午前八時から欠航し、十五日も終日欠航する。
 鳥羽市営定期船は十四日、神島航路を始発から、他の航路も午後二時すぎから欠航した。十五日は始発から欠航する見込み。
 愛知県田原市と鳥羽を結ぶ伊勢湾フェリーは十五日、運航を見合わせる予定。
◆津・安濃「花火祭り」開催中止、順延なし
 十五日夜に津市安濃町田端上野の安濃中央総合公園で開催予定だった「あのう『光れ!しかけ花火』祭り」は、台風接近のため中止となった。順延はしない。
 大紀町では、十五日に予定されていた錦漁港の錦花火大会は十八日に延期された。
◆高波に備え 尾鷲・天満浦で船の係留作業
 尾鷲市天満浦の船だまりには、早朝から岸壁に係留してある船の様子を見に、地元の漁業者らが次々と訪れた。
 市内の六十代男性は、所有する渡船(四トン)が高波で流されないようにロープでしっかりと係留。さらに、船尾に重さ三十キロのいかりを下ろし、固定した。
 男性は「十三日から船を係留する人の姿が目立つようになった。今回は勢力が強く心配」と不安そうに話した。


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