名駅西のアニメ通り構想に賛否が交錯

名駅西のアニメ通り構想に賛否が交錯

 「秋葉原みたいな街になれば」「ただ銅像を並べるのはやめてほしい」−。アニメショップが林立する名古屋駅西口から再開発地区ささしまライブ24へと続く市道椿町線沿いを「アニメ・サブカルロード」として整備する構想が市議会で突如、浮上したことに、ネット上で賛否の議論が盛り上がっている。沿道の住民やショップ客らの思いも交錯し、構想への注目が高まっている。
◇ツイッター
 十七日の市議会本会議でアニメロード構想を披露した市議に河村たかし市長が「でゃあ(大)賛成ですわ」と答えて以降、短文投稿サイト「ツイッター」は関連投稿でにぎわっている。
 アニメファンを中心に歓迎の声が多く上がり、通り沿いに置く銅像のキャラクターとして「悟空やアラレちゃんかな」など市出身の漫画家鳥山明さんの作品を連想する意見が目立つ。
 一方で冷静な見方も。「応援したいけど不安しかない。何の銅像になるんだろう…」など、銅像設置という方法を疑問視する声が多く聞かれた。このほか、神戸市や東京都杉並区などで整備されながらも閉鎖されたアニメロードの先行事例を引用して慎重な計画づくりを求める指摘や、名駅の地区内のショップが扱う作品には性的な描写も多く含まれている点への懸念も書き込まれた。
◇ショップ客
 名駅西口のアニメショップ街にいた人たちは構想をどう受け止めたのか。
 ショップから出てきた男性(19)は「店が増えて好きな本やグッズが手に入れやすくなるかもしれない。秋葉原みたいな街になってほしい」と期待したが、別の男性客(30)は「アニメと一口に言ってもいろいろなジャンルがあるので、すべての人が受け入れるのは難しい。『ロード』ではなく街の一角をアニメ地区化して整備する方が向いているのでは」と話した。
 地区内にはメイドカフェも林立している。ある店員の女性(25)は「外国人の観光客も増えそうで、いい話だとは思うけど、銅像を置くだけならちょっとダサくなりそう…」と漏らした。
◇沿道の住民
 構想ルートの中でも、アニメショップが林立する太閤通の北側と、住宅街となっている南側では受け止め方の温度差が際立つ。
 北側の名古屋駅太閤通口まちづくり協議会、河村満事務局長(63)は「実現に向けて一生懸命応援したい。名駅は開発で大きく変わるので、西口地区もその勢いを得て西らしく変わっていきたい」と期待する。
 一方、南側で町内会活動に関わる五十代の女性は「初めて聞く話で、報道で見て驚いた。高齢化している地域なのでアニメと言われてもピンとこない人が多いのでは。歩道も狭いので銅像を置くと通行に支障が出る」と首をかしげる。
 構想ルートは線路群に架かる歩道橋を抜けたあおなみ線ささしまライブ駅まで続く。歩道橋を歩いていた愛知大の男子学生(20)は「ささしまとアニメって関係あるんですかね。税金をたくさん使うならほかの分野に回してほしい」と話した。
 (谷悠己、中山梓)
 <アニメ・サブカルロード構想> 名古屋駅太閤通口から市道椿町線の歩道両側を通り、線路を越える歩道橋上にあるあおなみ線ささしまライブ駅までの約1キロ。名古屋駅西地区の観光振興と40億円かけて整備した歩道橋の利用促進などが狙い。市議会で、鳥取県境港市の「水木しげるロード」のようなアニメキャラクターのモニュメント設置を提案した自民市議に対し、河村市長は来年度当初予算案に1000万円規模の調査費を盛り込む方針を表明した。


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