名古屋・池田公園の半世紀、フリーペーパーで 地元団体が発行

名古屋・池田公園の半世紀、フリーペーパーで  地元団体が発行

 今年で開園から五十年がたった名古屋市中区栄四の池田公園の歴史を振り返ろうと、地域団体「栄東まちづくり協議会」がフリーペーパーを発行した。歓楽街「女子大小路」にある公園は、栄四、五の栄東地域の人々の交流拠点であり続けてきた。協議会の事務局で編集長を務めた市原陽子さん(39)は「多様な人が集まる不思議な魅力を伝えたい」と話す。
 池田公園は一九六九年七月、市営住宅跡地に開園。八〇〜九〇年代に治安が悪化したが、九七年に照明の強化や噴水の設置などの改修をし、翌年、隣に池田交番が置かれた。二〇一三年以降は市の社会実験で市内で唯一、町内会などでつくる「栄東まちづくりの会」が市の代わりに運営する。
 フリーペーパーは、十二ページのタブロイド判。公園の歴史に加え、治安の悪いイメージを変えようと、住民らがイルミネーションや防犯カメラの整備、防犯パトロールを進めてきたことを紹介。開設当時の池田交番に勤務した後藤安彦さん(現・北署長)、誘致に携わった田島治郎さんのインタビューも掲載した。
 発行のきっかけは、今夏で五十回目を迎えた池田公園の夏祭り。市原さんは「この機会にまちづくりの歴史を振り返り、次の半世紀につなげたい」と手を挙げた。京都市出身の市原さんは、今年二月に協議会の事務局に入ったばかり。酔客、外国人、性的少数者、住民とさまざまな人が行き交う街に「他にはない何かがある」と引かれたという。
 地元の人に話を聞き、池田公園ができる前から、夏にこの近くに住民が集まって映画の上映会が開かれていたことが分かった。今年の夏祭りでは約八十人を取材。毎夏の祭りで子どもにヨーヨーを配る居酒屋のおかみ、浴衣の着付けを楽しむ外国人らに出会い、「地域の人がつながる祭りになっている」と感じたという。
 中日ビルの金森昭夫社長、中区の竹内道夫区長、栄東まちづくりの会の田端龍会長の座談も企画。外国人が多く、多文化を楽しめる特徴に焦点を当てる一方、「昼間のニーズを受け入れる力が地域にも求められる」と課題も提示した。
 二千五百部を発行し、住民や地域イベントの来場者に配る。企画に携わった田端会長は「池田公園は、栄東のシンボル。かつての治安の悪さから悪い印象を持つ人もいるが、外国人も含めた地域の人の交流拠点としての姿を知ってほしい」と話した。
 (豊田直也)


スゴ得でもっと読む

スゴ得とは?

関連記事

おすすめ情報

中日新聞プラスの他の記事もみる

あわせて読む

東海/北陸の主要なニュース

愛知 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

地域 新着ニュース

新着ニュース一覧へ

総合 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

東京 新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

東京 コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る 動画一覧を見る

地域選択

記事検索

トップへ戻る