名古屋地検に九日付で着任した吉田安志検事正(59)が十四日、記者会見し「非常に重責だが、与えられた職務の中で最大限の能力を発揮できるよう努めたい」と抱負を語った。
 名古屋市瑞穂区出身で、中央大卒。東京地検特捜部長や新潟地検検事正を歴任し、前任は最高検の監察指導部長。
 印象に残る経験として、仙台市泉区のクリニックで二〇〇〇年に起きた筋弛緩(しかん)剤点滴事件を挙げ、「捜査段階から一審、控訴審、上告審、再審まで関わった。今でも証拠の微細なところまで覚えている」と振り返った。
 名古屋地検特捜部の役割については「東京や大阪の特捜部に比べれば規模は小さいが、名古屋国税局や愛知県警との関係を大切にした上で、独自捜査ができるものは適切に対応していきたい」と述べた。
 趣味は読書で、分野を問わずに読み進めるため、処分に困るほど大量の本が自宅にあった時期も。「今は図書館も利用している。名古屋でも多くの本を借りたい」と笑顔を見せた。

 (浅井俊典)