関西電力の松村孝夫原子力事業本部長(副社長)が十四日、県庁を訪れ、桜本宏副知事と面会した。使用済み核燃料を一時的に保管する中間貯蔵施設について松村氏は「二〇二〇年を念頭に、具体的な計画地点を示せるよう、スピード感を持って全力で取り組んでいく」と述べるにとどまり、選定の具体的な進捗(しんちょく)状況について説明はなかった。
 面会は関電役員らの金品受領問題を受け、関電側が岩根茂樹社長の杉本達治知事への年始あいさつを控えたことから、県側の求めで行われた。杉本知事は七日の会見で中間貯蔵施設候補地選定の「進捗状況を伺うことになる」と話していた。桜本氏は面会で「県外での計画地点を示すとしていた約束の二〇二〇年を迎えている。約束の実現を」と念押しした。
 中間貯蔵施設を巡っては、大飯原発3、4号機(おおい町)の再稼働に同意してもらうため、岩根社長が一七年十一月に当時の西川一誠知事に「一八年中に具体的な県外の候補地を示す」と約束。しかし、一八年中の候補地公表はできず「二〇年を念頭にできるだけ早く候補地を示すよう努力する」と先延ばしにしていた。

 (尾嶋隆宏)