浜松市地域公共交通会議が十四日、市役所であり、北区三ケ日地域を走る「三ケ日オレンジふれあいバス」で、四月から停留所以外の場所でも降車できる「フリー降車」を導入することで合意した。
 フリー降車とはバスの停留所以外でも、路線上の任意の場所で降車できる制度。停留所以外で降りたい場合は乗車時に申し出て、運転手が安全と判断した希望場所付近にバスが止まる。三ケ日市街地のスーパー利用者から「帰りは荷物が重いため、バス停から自宅まで遠いと使いづらい」との意見が出たため、利便性向上のため導入を決めた。ただ交通量や大型車両の通行を考慮し、国道301号と同362号、三ケ日市街地、国道362号から東名三ケ日インターチェンジまでの県道85号は、フリー降車の対象外とした。
 また北区の引佐、細江地域を走る予約制乗り合いバス「いなさみどりバス なおとら線」で実施中の情報通信技術(ICT)システムを活用した実証運行期間を七カ月延長し、九月末までとすることで合意した。
 市側は、遠州鉄道渋川線の渋川儀光(ぎこう)−伊平間が昨年十月から大幅に減便して朝の一便のみとなったため、なおとら線の利用状況の変化をよく調べる必要があると延長の理由を説明。十月のなおとら線の利用者数は二百七十三人で、ICT導入前の七倍近くに当たるとし、システム導入の意義を強調した。

(角野峻也)