御嶽山の黒沢口登山道を管理する木曽町は十四日、山小屋関係者や観光団体でつくる「御嶽山安全対策連絡会」を開き、山頂までの立ち入り規制の解除期間を七月一日から十月十三日までとする方針を決めた。二月の御嶽山火山防災協議会で長野、岐阜両県の関係者に報告し、解除期間を正式決定する。
 町は、昨年と同様に開山式がある七月一日から山頂付近の山小屋が営業を終える十月中旬まで規制を解除する考えで、連絡会で協議して具体的な日程を詰めた。七月一日は、山小屋に前泊して山頂を目指す登山客に配慮し、昨年よりも一時間半早い午前八時に登山道を開ける。
 避難促進施設に指定されている山頂の御嶽神社祈祷(きとう)所は、神社の開山期間(七月十日〜九月三日)以外は施錠される。七月九日には神社職員が開所準備で祈祷所に滞在するため、同一〜八日は山頂への階段下に看板を設置し、避難できる場所がないため山頂には長時間滞在しないよう呼び掛ける。
 九月四日以降について町は、祈祷所近くに簡易的な鋼鉄シェルターを設置するなどの対応を神社と協議している。シェルターは組み立て式で、山頂直下にあった御嶽頂上山荘の解体工事の時に作業員の安全を確保するために設置したことがあり、二十人程度収容できる。
 二〇一四年九月の御嶽山噴火災害の遺族らでつくる「山びこの会」は昨年九月、解除期間中は祈祷所を開けておくよう求める要望書を町と神社に提出した。会のシャーロック英子事務局代表は「(噴石対策の)補強をして丈夫な施設には避難できるようにしてほしい」と話し、再び要望書を提出する。

 (中田弦)