十一月の任期満了に伴う富山県知事選を巡り、現職の石井隆一知事(74)は十四日、自民党県連と面談し、五選出馬の意向を伝えたと明らかにした。「推薦をいただけるならば出馬したい」と述べた。すでに立候補を表明している日本海ガス前社長の新田八朗氏(61)も十三日に党県連に出馬を伝えて支援を求めており、保守分裂選挙となる可能性もある。
 石井氏は富山市内で記者団の取材に応じた。昨年十二月二十九日に県連の宮腰光寛会長と五十嵐務幹事長と面談したと説明。北陸新幹線の敦賀、大阪延伸などを挙げ「富山は非常に重要な局面にいる。さらなる発展が必要だ」と出馬理由を語った。正式な表明の時期については「県連の意向や幅広い県民の皆さんの声に耳を傾け、決断すべきときに決断したい」と述べるにとどめた。
 「誰が県政を担えば県がより発展していくのかを県連に適切に判断してもらいたい」と意気込み、推薦が出ないことは「ほとんど想定していない」とも語った。
 石井氏は富山市出身で東大卒。総務省消防庁長官などを歴任し、二〇〇四年に初当選。現在四期目で、過去の選挙ではいずれも自民からの推薦を受けている。自身の後援会「隆山会」から昨年十二月二十五日に出馬要請を受け、立候補への意欲を示していた。
 知事選を巡っては、共産党県委員会などでつくる市民団体も候補者擁立に向けて準備を進めている。