東近江市ゆかりの日本画家、故中路融人さん(一九三三−二〇一七)の木々を表現した作品の企画展「木々の装い−融人が描く木のかたち−」が、同市五個荘竜田町の中路融人記念館で開かれている。三月二十二日まで。
 中路さんは京都市生まれで、母は東近江市五個荘地区の出身。幼少期から県内の自然に親しみ、作風にも影響を与えたとみられる。
 一九七〇〜二〇〇〇年代にかけて制作された初出展六点を含む十二点と素描七点が並び、冬場の水辺で葉を落とした木々が題材の中心となっている。
 ハンノキは稲わらがかけられていたり、水たまりに逆さに映っていたりと、さまざまな情景を浮かべている。花だけでなく脈々と伸びる枝まで描き込まれた高島の海津大崎の桜や、夕暮れ時の長島の湖畔なども木々の存在感を伝えている。
 学芸員の福井瞳さんは「枝の一本一本まで気を配っており、融人の思いは細部に宿っている」と話す。
 月曜(祝日の場合は火曜)休館。二月二十三日午後二時からはギャラリートークがある。入館料は高校生以上三百円、小中学生百五十円。
 (斎藤航輝)