尾鷲市国市松泉町の中部電力尾鷲三田火力発電所跡地内の庭園で、早咲きの「ヒカンザクラ」がピンク色の花を咲かせている。
 ヒカンザクラは、一九六四(昭和三十九)年の操業開始当時に植えられた二本のうち、現在も残る一本。発電所の撤去作業に当たる中電尾鷲三田工事所の担当者によると、例年より二週間ほど早い今月初旬に開花が始まった。二月中旬ごろまで楽しめるという。
 発電所の廃止に伴い、長年、市のシンボルとして親しまれてきた高さ二百三十メートルの煙突も、夏ごろから撤去工事が始まる。担当者は「煙突を背景にヒカンザクラが見られるのも今年限り。ぜひ花見に来て」と話している。
 庭園は無料で開放しており、ソメイヨシノなど七種類の約百八十本も植えられている。

 (木村汐里)