中部電力は十五日、尾鷲三田火力発電所(尾鷲市国市松泉町)の跡地で三月から、タンクなどが残る燃料基地用地二カ所と桟橋の撤去作業を本格的に始めると明らかにした。来年十二月十七日の完了を目指す。
 十五日に開かれた市議会全員協議会で、撤去作業に当たる尾鷲三田工事所の足立辰哉所長が説明した。
 燃料基地用地の第一、第二ヤードで、最大七万キロリットルの油を貯蔵できる鉄製のタンクなど二十四基を大型重機で撤去する。周辺にあるポンプなどの設備も取り除く予定で、作業完了時には更地になる。
 船から原油を荷揚げするのに使われていた全長九百七十メートルの桟橋も、燃料配管十本とともに撤去。二十〜三十メートルごとに切断し、台船で跡地構内に運び、重機で解体する。
 桟橋は、市と中電、尾鷲商工会議所で協議中の跡地活用案「おわせSEAモデル」の中で、釣り桟橋への再利用が検討されているため、橋脚二十九基は残す。
 いずれも昨年十二月二日から、事前調査などの準備を進めていた。
 撤去作業は、中電のグループ会社の中部プラントサービスが請け負う。日曜を除く午前六時〜午後八時に実施し、廃材運搬車両が午前七時〜午後六時の間に市内を走る。大型重機などを運ぶ特殊車両は、原則として夜間のみ走らせる。作業員は最大で一日百三十人を動員する。
 発電所は二〇一八年十二月に廃止となり、跡地では昨年六月から各施設の撤去作業が始まった。現在は、ボイラーの付属設備や発電機などの撤去に取り掛かっている。

 (木村汐里)