農林水産省が十五日公表した二〇一八年の農業産出額によると、県内の茶は前年比5・2%減の三百八億円だった。前年比減だったが、記録が残る一九七〇年から続く首位の座は死守した。近年、県に迫る鹿児島は1・0%減の二百九十億円だった。
 茶の産出額は生葉販売額と荒茶に加工して生まれた利益の合計。県内の内訳は生葉が百八十七億円、荒茶が百二十一億円だった。鹿児島は生葉が百八十五億円、荒茶が百五億円。
 県は七〇年以降、首位を維持するが、この十年は荒茶生産量、単価ともに下落し、産出額は三割減った。長らく二位の鹿児島は生産量が一割増、単価はほぼ横ばいで、逆に二割増。県と鹿児島の差は二〇一七年の三十二億円から一八年は十八億円に迫った。
 一八年の全国の産出額は前年比5・5%減の九百七十二億円で、市場占有率は県32%、鹿児島30%。天候の影響で一番茶の品質が落ちた地域があり、荒茶の価格が下がった。
 農業産出額は野菜、果物など百三十品目余に分かれ、公表は例年、約一年後。担当者は「品目により暦年をまたいだ年産区分で生産量、価格を調べてデータ収集するため、時間がかかる」と説明する。
(松本利幸)