日本商工会議所(日商)主催の簿記検定試験一級に、浜松商業高校(浜松市中区)の三年犬塚駿介さん(18)と田畑昂輝(こうき)さん(18)、二年後藤和真さん(16)が合格した。大卒レベルの学力が必要とされ、合格率は例年10%前後の難関試験。犬塚さんは国家試験の税理士試験簿記論にも合格し、同校では三年ぶりの快挙を成し遂げた。
 日商簿記一級は、税理士や公認会計士などの国家資格の登竜門。商業簿記、会計、工業簿記、原価計算の四科目を三時間で解答し、合計で七割以上の正答が合格ライン。試験は昨年十一月にあり、今月六日に合否が発表された。合格率は9・8%だった。一級に三人が合格するのは、同校で九年ぶりだという。
 田畑さんは三度目、後藤さんは初めての受験で合格を手にした。犬塚さんは一昨年に既に合格していたが、三人の総合得点を競う「日商簿記−1グランプリ」の出場のために受験。全国の高校や専門学校などがひしめく中、九位に入る健闘を見せた。後藤さんは「家族や先生たちの支えのおかげ」と喜びをかみしめる。
 三人は簿記部に所属。平日は一時間の朝練をこなした上で、放課後に約五時間、土曜日は約十二時間活動し、講義を受けたり、問題を解いたりする。試験にあたり、科目ごとに三冊のテキストを使って繰り返し問題を解いたという。田畑さんは「できない問題ができるようになる喜びを感じた」と振り返る。
 犬塚さんは昨年八月、難関の税理士試験簿記論を初受験で合格。「基礎の力は確実に付いている。さらに応用の力も身に付けたい」と意気込む。顧問の佐藤正法教諭によると、高校生での合格は珍しいといい、「言われたことだけでなく、自主的に課題に取り組んだ結果だ」とたたえた。
 後藤さんは今年、先輩の犬塚さんにならって税理士試験の合格が目標。犬塚さんは卒業後、朝日大(岐阜県瑞穂市)に入学し、将来は公認会計士を目指す。田畑さんも専門学校に進み、税理士になることが夢だ。田畑さんは「高校で学んだ知識を社会で生かせるように頑張りたい」と誓った。
(坂本圭佑)