シンポで各長官ら呼び掛け
 東京五輪・パラリンピックを見据え、地域のスポーツや文化芸術を見直し、観光地として魅力を高めるシンポジウムが十五日、金沢市文化ホールであった。スポーツ庁、文化庁、観光庁の三庁が政策連携して「スポーツ文化ツーリズム」として推進している。地方都市でのシンポジウムは初めての開催。各長官からは「金沢が先頭に立ち、地方創生を推進してほしい」などと期待の言葉が寄せられた。(前口憲幸)
 三庁のトップが集い、今夏に迫った「東京二〇二〇大会」の機運を高めるのが狙い。過去三回は都内が会場だったが、オリンピックレガシーとしての継承を目指す「スポーツ文化ツーリズム」の趣旨を巡り、金沢に白羽の矢が立った。
 主催者代表あいさつの予定だったスポーツ庁の鈴木大地長官はインフルエンザのため、急きょ欠席した。それでも、金沢の魅力に言及する活発な意見交換があった。
 観光庁の田端浩長官は、将来の訪日外国人観光客六千万人時代を視野に「スポーツ文化ツーリズムは地方創生の切り札になる。人口減少社会だが、地方にこそ魅力がある。特に金沢は積極的に進めてほしい」と要望。スポーツ庁の滝本寛(ゆたか)次長も、地方の多様性と可能性に触れた上で「金沢が先頭に立ち、取り組んでもらいたい」と呼び掛けた。
白山ジオトレイル
実行委に表彰状
 国内観光の活性化に貢献した団体の表彰もあった。県関係では食料を背負い、七日間で約二百五十キロを走破する白山市のアドベンチャーマラソン「白山ジオトレイル」が受賞。白山ろくのクマやイノシシなどのジビエ料理が振る舞われることも注目され、世界的な大会となる可能性を秘めているとの評価を受けた。実行委員会の赤坂剛史委員長が表彰状を受け取った。
同会場できょうコンベンション
 16日には金沢市と一般社団法人・日本スポーツツーリズム推進機構(東京)が主催するコンベンションが、同じ会場で開かれる。
 スポーツと文化の発信による地方創生をはじめ、プロスポーツチームによる地域活性化、アウトドアスポーツなどを題材に引き続き意見を交わす。