◆浜松さくらLC寄贈
 豊臣秀吉ゆかりの桜のクローンが二十二日、浜松市中区の浜松科学館「みらいーら」に移植された。二十三日にお披露目式があり、小田木基行館長(67)と、寄贈した浜松さくらライオンズクラブ(LC)の塩塚由人会長(55)、鈴木伸幸副市長がテープカットをした。 
 元の桜は、豊臣秀吉が一五九八年、京都市伏見区の醍醐寺で花見を催した際に植えられたとされるシダレザクラ「太閤しだれ桜」。高齢になって受精する力が弱くなったため、寺の庭造りなどを請け負った縁で住友林業緑化(東京)が組織培養によりクローンを再生する研究をしている。二〇〇〇年に成功し、〇四年に一本を寺の境内に植えた。
 昨春に小田木館長と浜松さくらライオンズクラブの元会長が偶然醍醐寺を訪れた際、クローン桜を見て住職に譲ってほしいとかけ合った。住友林業緑化がクローンから三〜五年育てた苗を同クラブが譲り受け、科学館に寄付した。二年後には花をつけ始めるという。
 小田木館長は、「科学の力で京都の桜が館内に再現できるということで、クローン技術を確認するのが楽しみ」と話した。
 同クラブは、浜松市の経営者など二十六人からなり、桜を国内外に植える活動をしている。科学館の桜が最初の試みで、塩塚会長は、「これから花を立派に咲かせて、訪れる子どもと健やかに成長していってほしい」と願いを託した。

(糸井絢子)