津市の名湯・榊原温泉にある射山神社で十一日、沸かした温泉の湯を参拝者にかけて身を清め、無病息災を願う湯立(ゆたて)神事が営まれた。
 家内安全や恋愛成就も願う神事。長く途絶えていたが、戦後に住民らが復活させ、毎年、建国記念の日に営んでいる。おはらいを受けた温泉の湯を小学生のみこが境内の鍋に注ぎ、神社に奉納された絵馬を燃やして湯を沸かした。
 宮司が煮え立った湯をクマザサにつけ、取り囲む参拝客らに「無病息災、家内安全」と唱えながら、しずくを振り掛けた。家族と訪れた四日市市の桜台小四年の中村友海(ゆう)さん(10)は「熱かった。家族みんなが元気でいられるようにお願いしました」と笑顔で話していた。
 (森耕一)