岐阜女子高校(岐南町)バスケットボール部の勅使川原帆南(ほなみ)選手(18)=岐阜市出身=が今春、Wリーグの三菱電機コアラーズ(名古屋市)に入団する。スピードスケート・ショートトラック元五輪代表の勅使川原郁恵さん(41)を叔母に持つ身長一九六センチの超大型プレーヤーは「練習を重ねて将来的にチームの大黒柱になりたい」と一流アスリートを目指す。
 リオデジャネイロ五輪代表の王新朝喜(おうあさこ)選手(32)=三菱電機=らを輩出した名門から、また一人期待の選手が国内トップリーグに進む。リーグによると、一九六センチは現役選手の最高身長となり、過去在籍した日本人選手でも歴代最高身長になる。勅使川原選手も「高さで負けたくない」と絶対の自信を持つ。
 競技は「遊びレベルだった」という中学時代から一転、全国優勝五回を誇る名門でもまれた三年間。高さと速さを兼ね備えるアフリカ人留学生とのマッチアップで技術を磨いた。
 一昨年の全国選手権大会からベンチ入り。昨年末の大会では控えのセンターとしてチームを支えた。実力はまだ粗削りだが、この一年でフリースローの成功率が劇的に向上するなど伸びしろは十分。安江満夫監督は「いずれ日本代表選手になれる逸材」とうなずく。
 国内最高峰のWリーグに進むことに不安もあったというが、背中を押してくれたのが郁恵さんだった。寮の公衆電話から相談すると、幼少時代にたくさん遊んでもらった「郁ちゃん」は「みんな見てるし、応援してるよ」とやさしく励ましてくれた。
 「スポーツの世界を体験しているし、説得力があった」。冬季五輪三度出場の一流選手だった叔母の一言で、気持ちは固まった。
 三菱電機の古賀京子ヘッドコーチは「長身ながら走力があり、アップテンポな試合展開でも対応できる」と期待を寄せる。「トレーニングを続けて、将来日本代表に入れるように努力したい」と勅使川原選手。早ければ三月上旬にもデビューを飾る。
◆大型ガードの藤田選手も
 岐阜女子高からは、ガードの藤田和(のどか)選手(18)も三菱電機に入団する。愛知県出身で一七一センチの大型ガードは、一年時から試合に出場。二年時は左膝疲労骨折で長期離脱したが、三年時には司令塔として攻守両面をまとめ、昨年末の全国選手権大会でチームの準優勝に貢献した。
 ゲームコントロールの能力に加え、ドライブでの突破力や精度の高いシュート力も持つ逸材に、安江監督は「即戦力として活躍できる。(二〇二四年)パリ五輪を目指してほしい」とエールを送る。
 藤田選手は「自分の武器はディフェンスなので、泥くさくプレーして学びながら成長したい」と話した。
 (沢田石昌義)