四百年余りの歴史を持つとされる「高遠だるま市」が十一日、伊那市高遠町の鉾持(ほこじ)神社を中心に開かれ、多くの人たちでにぎわった。
 毎年二月十一日に営まれる同神社の祈年祭に合わせて開催される風物詩。神社の参道や町の通りにはいくつもの露店が並び、一般的な大小のだるまのほか、桜の花がちりばめられたり、今年の干支(えと)のネズミの顔が入ったりしただるまも販売された。
 露店の前では店主たちが拍子木をたたき、威勢のいい声で客を呼び込む姿が見られた。
 毎年だるま市に通うという駒ケ根市上穂栄町、自営業吉沢千恵子さん(73)は大ぶりのだるまを購入。「今日、孫が横浜の大学に合格したと連絡があった。めでたいこともあったし、お店の繁盛も願って去年より一回り大きいだるまを買いました」とにこやかな表情を見せた。

 (板倉陽佑)