買い物や通院 移動手段を確保
 バス路線から離れた場所に住宅が点在する金沢市薬師谷地区で十一日、住民が運営する地域運営交通「やくし号」の試験運行が始まった。予約に応じる「デマンドタクシー」で、高齢者の買い物や通院といった日常の移動手段を確保する。(戎野文菜)
 薬師谷地区町会連合会が、金城交通(千木)に委託して運行。事前の予約に応じて、十人乗りのジャンボタクシーか五人乗りのタクシーを走らせる。ルートは、小野町とイオン金沢(福久)を結ぶ「北ルート」と上涌波町とイオン金沢を結ぶ「南ルート」の二種類。運行は火曜と金曜のみで、一日一往復か二往復する。利用には、金城交通へ前日の午後三時までに予約が必要。
 試験運行は三月三十一日まで。終了後にアンケートなどをして運行本数や時間を調整し、四月以降に再び試験運行をしてから、本格運行に移る。二月中の利用は無料で、三月は一世帯当たり千円の会費を求める。
 同連合会の荒木和男会長(78)は「高齢者で運転免許を返納する人も増えている。一人でも多くの人に活用してもらいたい」と話している。
 事業には市の「地域運営交通支援費」を活用。市内の地域運営交通は、内川地区、大浦・川北地区に次いで三カ所目という。