東近江市内の一部地域で口頭伝承されている妖怪「ガオ」の使いが家庭を訪れる恒例行事「ガオがくるぞ!大作戦」が十一日夜にあり、おぞましい姿で子どもたちを戒めた。
 ガオは由来や正体は不明だが、古くから「悪いことをするとガオに食べられるぞ」と言って子どもをしつける風習がある。後世にも伝承するため、地元の経営者有志でつくる「ほない会」が二〇〇八年から催している。
 同会のメンバーがキツネのような仮面や長いひげを身にまとい、六体の「使い」に化けた。同市野々宮神社での出立式後、事前に応募のあった十軒を訪れた。
 布引小学校二年の東野結芽さん(8つ)はガオの使いにすごまれながら、「買い物に行きます」「嫌いなものを食べます」などと直立不動で約束。
 使いが去っていくと「顔が怖かった」と目を潤ませていた。
 (斎藤航輝)