子どもたちが好反応
 金沢の昔話などの語り手として活動する荒木明日子(あすこ)さん(52)=金沢市深谷町=は、動画投稿サイト「ユーチューブ」で自らの語りを配信してきたが、新たに自作の紙芝居の公開を始めた。語りよりも紙芝居の方が子どもたちの反応が良いためだ。作品を増やし、金沢の文化を伝えていきたいと話している。(小佐野慧太)
 「ユーチューブ」のサイトで、「荒木明日子」を検索すると、語りの動画がたくさん出てくる。「きらわれ虫のゴキリ」と題されたものが紙芝居を紹介する動画だ。
 物語は、ゴキブリがモチーフのキャラクター「ゴキリ」が、周りから愛されようと体の毛をそったり、奇麗なもようを体に描いたりと奮闘する内容。荒木さんがストーリーを考えて紙芝居を作り、地元の子どもたちに好評を得てきた。作品は約十二分。「みんなから愛されるゴキブリになってやる!」。荒木さんの語りに合わせ、愛らしい二十六カットのイラストが切り替わる。
 「ゴキリ」に続く紙芝居の第二弾として、子どものために女性の幽霊があめをもらおうとさまよう金石地区の伝説「飴(あめ)買い幽霊」も配信している。荒木さんは「語りのイベントなんかで動画を紹介すると、子どもたちは親のスマホで食い入るように見てくれる」と手応えを話す。
 十年ほど前、小学校の図書ボランティアとして昔話の語りを始めた。二十代の頃にイラストレーターだった腕前を生かし、オリジナルの紙芝居の制作と読み聞かせにも取り組んできた。ユーチューブには二〇一五年から、金沢に伝わる昔話「芋掘り藤五郎」など金沢弁による語りの動画などを投稿してきた。
 昨年十一月には、石川の魅力を発信する「いしかわ観光特使」を県から委嘱された。特使たちの委嘱式で動画編集会社の代表と知り合ったのをきっかけに、紙芝居を投稿することを決めた。「多くの人が金沢の文化に親しめるように、紙芝居の制作に力を入れていきたい」と意気込んでいる。