東近江市出身で、絵画で仏の姿を表現する「仏絵師」の藤野正観さん(69)の画業五十周年を記念した企画展「藤野正観の仕事展」が、同市五個荘竜田町の書道博物館「観峰館」で開かれている。三月十五日まで。
 藤野さんは京都市西京区に「仏画工房・楽詩舎」を構え、これまで全国の本山や寺院の要望に応じて仏画五千点を納めてきた。
 今回の企画展のために描かれた縦百七十六センチ、横百四十五センチの江戸様式涅槃(ねはん)図や、仏絵師を志すきっかけとなった狩野芳崖の「悲母観音図」の模写など四十五点を出品。江戸時代の資料を基に仏画を完成させるまでの過程も紹介している。
 古橋慶三学芸員は「一般的な絵画と違い、仏画は祈りの対象。誰が描いたか分からない、癖のない美しさがある」と評する。会期中に釈迦(しゃか)の命日とされる十五日の涅槃会もあるため、「お寺以外の場所で、照明を当てて間近に涅槃図を見られる機会は貴重」と来館を呼び掛けている。
 三月一日午後一時半からは藤野さんによる作品解説、同月七日午後一時からは古橋学芸員が「仏画の見方・描き方」と題した講座を開く。
 休館日は十七、二十五、三月九日。入館料は一般五百円、高校生・学生三百円、中学生以下無料。(問)同館=0748(48)4141
 (斎藤航輝)