豊かな自然に囲まれた小浜市上田で、東京からIターンした太田直哉さん(43)・尚世(ひさよ)さん(31)夫妻が「カフェ シーズンズ」をプレオープンさせた。卵、乳製品、小麦粉を使わない菓子や飲み物を提供しており、地元の親子連れらから早速人気を集めている。
 太田さん夫妻は、東京の菜食専門レストランに勤めていた。二人とも店の主要スタッフだったが、忙しい日々が続き、昨年五月に思い切って退職。将来の生き方を探ろうと七〜九月の三カ月間、ヨーロッパを旅行した。各地を巡っているうちに、食物アレルギーに配慮したレストランの多さに驚いた。「自分たちも植物性の食材を中心としたカフェを開きたい」と、日本でカフェを開くことを決意した。
 帰国した二人は開店計画に取りかかり、直哉さんの両親が小浜市内に七年前に建てた別荘を使うことにした。昨年十一月に小浜に移住し、十二月中旬に週末限定でカフェをプレオープンした。
 店は木造平屋三十平方メートルで、六人掛けと四人掛けのテーブルが各一卓、二人掛けのテーブルは三卓で、合わせて十六席ある。周辺は山に囲まれており、四季それぞれの豊かな自然を満喫できることから、店名を「シーズンズ」と付けた。
 メニューは、コーヒーや紅茶、ケーキなど。卵、乳製品、小麦粉は飲み物を含めて一切使っていない。米粉や山芋を材料にして作った「ワッフル」は人気があり、豆乳を使用した生クリームや、イチゴをトッピングすることもできる。
 開店から間もなくして、地元の親子連れや女性客でにぎわうようになり、満席になる時間帯もある。尚世さんは「予想外に反響をいただいている。食物アレルギーがあるお子さんが喜んで食べているのを見ると、うれしいです」と手応えを感じている。
 太田さん夫妻は小浜での生活も気に入っており、直哉さんは「食が豊かで地元の人は優しく、魅力が多い」と笑顔を見せる。
 今後、ランチメニューの開発などを進めて、今年夏以降の本格オープンを目指している。二人は、食物アレルギーに配慮した食材にこだわりながら「地元の人たちがずっと気軽に来てくれるカフェにしたい」と意気込む。
 土、日曜営業。午前十一時半〜午後四時。問い合わせはホームページから。
 (栗田啓右)