能登中心に進行顕著
 石川県珠洲市の高齢化率(総人口に占める六十五歳以上の割合)が昨年十月一日現在で51・1%に上り、記録が残る一九六〇年以降で初めて五割を超えた。能登、穴水両町も過去最高の五割近く、宝達志水町以北の全九市町が30%を超えた。県内全体も過去最高を更新し続け、十年前より6・1ポイント高い29・6%でほぼ三割となった。能登地方を中心に高齢化が進んでいる現状が浮き彫りになった。
 県が公表した年齢別推計人口のデータによると、高齢化率は珠洲市が最も高く、二〇〇九年と比べるとおよそ10ポイント高い。十五〜六十四歳の生産年齢人口は41・4%と最も低い。
 国立社会保障・人口問題研究所の一八年の予想では、珠洲市の二〇年の高齢化率は50・6%。一九年時点で既に上回る結果となり、県長寿社会課の担当者は「全国と比べても能登北部はいち早く少子高齢化が進んでいる」とみる。
 ただ、移住者の人数も増えている。珠洲市移住定住推進係によると、一四年度は二十六人だったが、一八年度は四十八人まで増えた。このうち四十一人が三十代以下といい、担当者は「若い人にとって魅力的なまちづくりを引き続き進めたい」と話す。九、十月に開く奥能登国際芸術祭にも期待をかけている。
 対して、北陸新幹線の金沢開業以降、金沢市のベッドタウンとして人気を集める野々市市の高齢化率は最も低い20・4%。続いて川北町が22・6%と低く、金沢市は26・6%だった。
 県人口は前年に比べて0・51%減り、百十三万七千百八十一人。死亡数が出生数を上回る自然減が十五年続いている。県外への転出者は、転入者を千十八人上回る二万五千八百四人だった。県内の生産年齢人口は57・9%で、〇九年の62・7%を下回った。 (寺田結、伊藤隆平)