県西部の農業者が新たな農業の可能性を探る「New浜名湖アグリフォーラム」が十三日、浜松市中区の市地域情報センターであった。業界関係者ら七十人が参加し「世界に売り込め浜松品質」をテーマに、海外販路の開拓事例などを学んだ。
 地元の農業者十人が登壇し、香港などアジアの物産展での販売や海外での農産物の生産、訪日観光客向けの体験型プログラムの実践など独自の取り組みを紹介した。
 中国現地でのミカン生産に取り組む「日下農園」(同市北区)を営む日下竜太さんは、言葉の壁があるものの、「雇用の拡大や人の交流など可能性は広がる」と海外進出のメリットを語った。会場から投資リスクを問う質問が出ると「慎重にならないといけない」と述べた。
 香港で次郎柿を販売する「足立柿園」(同市浜北区)の足立章さんは、現地スーパーでは日本の三倍近い値段で売れるといい、「生産者自身が海外バイヤーと関係を密にすることで、販売方法など差別化が図れる」と話した。海外進出については「大規模デモなど、その国の情勢に左右される可能性がある」とリスクに触れた。
 基調講演では「なぜ浜松は世界から注目されるのか」と題し、「浜松パワーフード学会」の秋元健一会長が浜松の食材を生かしたイベントや事業を紹介した。
(篠塚辰徳)