県内在住で唯一のプロキックボクサーで、ミネルヴァピン級(45・3キロ以下)日本王者のAyaka選手(18)=本名・原谷彩香、松阪市=が十一日、東京都で開かれた「RISE GIRLS POWER 2」で、ムエタイ世界王者の伊藤紗弥選手(21)=東京都八王子市=と対戦し、三ラウンドKO勝ちした。
 試合はアトム級(46キロ以下)の三分間三ラウンド。伊藤選手はWMC(世界ムエタイ評議会)と、WBC(世界ボクシング評議会)ムエタイ世界女子のミニフライ級の現世界王者だ。
 Ayaka選手は序盤からローキックで相手の下半身を集中攻撃。第二ラウンドこそ、攻勢に出た伊藤選手のミドルキックを幾度も浴びたが、集中力を切らすことなく耐えしのいだ。
 第三ラウンドは勝負に出た。ローキックで相手の下半身にダメージを与えながら相手の注意を引いた一瞬の隙に、右脇腹へ強烈な左パンチを見舞った。伊藤選手の足が止まったところに畳み掛け、KO勝ちした。
 Ayaka選手が所属する伊勢市のキックボクシングジム「NJKF健心塾伊勢支部」の稲垣喜大支部長(40)は「伊藤選手の試合の映像を見てボディーが効くと思い、対策を練ってきた」と勝因を分析。「対戦させてもらうだけで栄誉な相手。相手が崩れたときは『夢を見ているのか』と思った」と振り返った。
 試合中に時折、笑顔も見られたAyaka選手は「タイトルマッチの時はプレッシャーがすごかったのに対し、今回は格上相手ということもあって、挑戦者として良い意味で緊張がほぐれていた」と話す。大金星を挙げ、「日本チャンピオンになって最初の試合。良いスタートが切れた。連勝を続けたい」とさらなる活躍を誓った。
 (足達優人)