松本市を中心に撮影された青春映画「サヨナラまでの30分」(萩原健太郎監督)が全国公開されている。松本観光コンベンション協会は、映画ファンの観光誘致につなげようと、ロケ地を紹介するマップ作成するなどしてPRしている。 
 映画は昨年六〜七月、市内を中心に全て県内で撮影された。人気若手俳優の新田真剣佑さんと北村匠海さんがダブル主演で、音楽バンドの活動や恋模様を描く。
 協会はA3判のマップを一万部作成した。市内のロケ地十カ所と県内の六カ所を紹介。バンドが練習する上土劇場(同市大手)や、主人公らが通う大学として登場する松本大(同市新村)、毎年開かれている音楽フェスの様子を撮影したアルプス公園(同市蟻ケ崎)などを掲載した。
 市外では長野市の善光寺仲見世通り、塩尻市の小坂田公園廃プール(立ち入り禁止)などが取り上げられた。
 松本市大手の飲食店「ザ・ソースダイナー」は、バンドメンバーが働くカフェとして登場する。劇中で店の名物となっているベトナムのサンドイッチ「バインミー」は、実際に同店で味わえる。ランチタイムのみで、サラダ付き千円。松本シネマライツ(同市高宮中)で映画が公開されている期間限定で提供する。
 配給会社が作ったレシピそのままで、レバーペーストを塗ったパンに炒めた豚肉やパクチーなどを挟み、ボリュームたっぷりの一品。オーナーの安達真さん(41)は「店が重要なシーンで登場し、とても感慨深い。映画を見た人が多く来店し、バインミーは日に日に人気が出ている」と話す。
 マップは松本市観光情報センターや松本駅の市観光案内所、松本シネマライツなど映画館で手に入る。協会によると、映画のロケ地に関する問い合わせは増えている。小林敏明担当係長(56)は「マップを片手にロケ地を巡ってもらえたら」と期待する。
 映画は観光振興に貢献する作品を市が認定する「松本シネマ」の第五号に選ばれた。これまでには「神様のカルテ」や「orange」などが認定されている。
 (竹内なぎ)