県は、二〇一九年の一年間に県内の観光地を訪れた観光客数が、速報値で前年比2・7%増の五千三百九十四万九千人だったと発表した。速報値ではあるが、調査方法が現在と同じになった一九七九年以来の、過去最高を更新した。
 外国人の観光客数も同11・5%増の六十七万人と伸び、こちらも外国人のみの集計を始めた二〇〇四年以来の過去最高を記録した。宿泊客数も同2・3%増の四百八万二千人と過去最高だった。一方で外国人の宿泊客は三十四万一千人で、前年から2・4%減った。
 県観光政策室は、甲賀市信楽町を舞台としたNHK連続テレビ小説「スカーレット」の放送や、ドラマに関連付けた観光キャンペーンを展開したことを、主な増加の要因に挙げた。その他の詳細要因は分析中という。
 今年に入ってからは、新型コロナウイルス感染拡大の影響による自粛ムードで「観光客が減少しているのは否めない」という。一月に始まったNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」に関連付けたキャンペーンも展開しており、同室の担当者は「一刻も早い終息を望む。終息後は、こうしたコンテンツを生かして挽回したい」と話した。
 調査は、県内の観光地で年間客数が一千人以上見込まれる場所について、市町から寄せられた各施設の観光客を集計した。

 (堀尾法道)