県が敦賀市や美浜町で整備を進めていた二つの「原子力災害制圧道路」が二十日、開通した。一般県道「竹波立石縄間線」の敦賀市白木−浦底間(総事業費約百三十三億円)と主要地方道「佐田竹波敦賀線」の美浜町菅浜−竹波間(同約百三十億円)。敦賀半島周遊が可能になり、8の字に道路がつながった。複数のルートができることで原発事故発生時の迅速な初動や制圧につながるという。観光振興も期待されている。
 開通したのは、白木−浦底間が約四・九キロ(うち敦賀半島トンネル約三・九キロ)、菅浜−竹波間が約三キロ(うち菅浜黒藤トンネル約一・七キロ)。トンネルの両端には、それぞれ敦賀原発、高速増殖原型炉もんじゅが位置している。
 県や市などによると、白木−浦底間は、これまで行き来するには南下して遠回りしないと行けなかった。美浜原発につながる菅浜−竹波間は、海岸線に面した急カーブが多く、大雨の際に土砂崩れによる交通規制が度々発生。一部を山側に菅浜黒藤トンネルを通すことにより、早く安全に走行できるようになった。
 両事業とも二〇一二年度から着手していた。当初、開通日に合わせて式典を予定していたが新型コロナウイルス感染拡大に伴い中止になった。

 (沢田一朗)