県内は二十一日、各地で気温が上がり、春の陽気に包まれた。長野地方気象台によると、高気圧に覆われて南から暖かな空気が流れ込んだ影響で、飯田市では最高気温一七・九度、同市南信濃で一九・八度を観測し、四月中旬並みの暖かさとなった。
 飯田市の遠山郷では、遠山川沿いの堤防約二・五キロに植えられた約二百本の河津桜が満開となり、県内外から訪れた多くの観光客でにぎわった。飯田市宮の前の建築業酒井秀雄さん(63)は「暖かくて、春だなあという気分。サクラも色が濃くてきれい」と笑顔を見せた。見頃は二十五日ごろまで。
 同市の名勝天龍峡ではソメイヨシノの基準木がほころび始め、天龍峡温泉観光協会が開花を宣言した。
 昨年より六日早く、ここ十年で最も早い。一週間ほどで見頃を迎えそう。天龍峡ではシダレザクラやミツバツツジも咲き始め、竹村公秀会長(77)は「いろいろな種類の花が長い期間愛でられるので、ぜひ家族で訪れてほしい」と呼び掛けた。
 (寺岡葵)