桜の名所、飯田市大宮通りのソメイヨシノが二十二日に開花し、中心市街地の通称「丘の上」に本格的な春が到来した。暖冬の影響で、平年より一週間ほど早い開花となった。
 以前は大宮通りに南信州広域連合が指定する標本木があり、同連合の気象アドバイザーが開花を宣言していたが、二年前に標本木が枯れて以来指定されていない。丘の上に春の訪れを告げる風物詩を続けようと、今年は並木を管理する大宮通り桜保存会が独自に開花を宣言した。
 同会が基準としたソメイヨシノは、最高気温が四月中旬並みの一七・九度を観測した二十一日に五輪ほど花を付け、続いて一九・三度を記録した二十二日は倍以上の花が開いた。
 大宮通りは、七百メートルほどの間にソメイヨシノなどの桜約百五十本が並ぶ。同保存会の井上基会長によると、見頃は二十六日前後から四月中旬まで。
 同会が毎年主催し、昨年は五千人が訪れた大宮通り桜まつりは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止が決定。井上さんは「一年かけて準備してきたので残念だが、やらない方が地域のため。各自で対策をして、春の訪れを楽しんでほしい」と呼び掛けた。
 同会は、感染終息後に桜祭りと同規模のイベント開催を検討している。夜桜と大宮神社のライトアップは予定通り、二十八日ごろから四月十二日まで実施する。
 (飯塚大輝)