世界的規模で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、射水市立町の浄土宗大楽(だいらく)寺は二十二日、病魔よけのいわれがある寺宝の神獣「白沢(はくたく)」図の掛け軸二幅を特別公開し、疫病平癒を祈願した。(山森保)
 白沢は中国から伝わった神獣、聖獣で、人語を解し、徳の高い為政者のもとに現れたとされる。吉兆の印、天災、病魔よけとして描かれた。牛に似ているが顔は人で、目は胴を含めて六つ、角も頭と背中に計六本ある。
 寺には数年前に寄進を受けた江戸時代中期の一八二二(文政五)年制作の一幅と、これより古い一幅が伝わっている。感染防止で彼岸の法要を総代らのみで営んだ後、田村晴彦住職が読経し、公開した。
 田村住職は「早い終息を願う気持ちを託し、特別公開することにしました」。寺総代の旅家(たや)清さん(83)は「初めて見たが、ありがたい。祈りが通じてほしい」と話した。