県内で新たな新型コロナウイルス感染者二人が二十二日、相次いで確認され、県内の感染者は計五人となった。各務原市の二十代男性には欧州への渡航歴があったが、可児市の七十代男性の感染経路は明らかになっていない。両市での感染確認は初めて。県は海外帰国者の検査体制を強化するとともに、感染経路の特定を急ぐ。
 県によると、患者はともに日本国籍。各務原市の男性会社員は、同居家族一人とともに八〜十七日にスペインとフランスを旅行。帰国後の十九日に三八度の発熱や関節痛などがあり、症状が続くため二十一日に県内の医療機関を受診。二十二日に検査し、陽性と判明したため、入院した。せきなどの症状があるものの軽症という。県は同居家族を濃厚接触者としてウイルス検査を実施するが、症状はない。
 可児市の無職の男性は十六日にせきや倦怠(けんたい)感があり、十七日に美濃加茂市の医療機関を受診。この時は一般患者とは接触せず、薬の処方を受けて帰宅した。二十一日に容体が悪化し、県内の別の医療機関に救急車で搬送された。基礎疾患があり、肺炎などの重症。現在は人工呼吸器を着けて治療を受けている。直前に渡航歴はないが、県は発症以前の行動歴を調べる方針。
 県は男性と同居する家族二人を濃厚接触者と判断。一人は微熱やせきの症状があり、検体を採取したが陰性だった。もう一人については今後検査を実施する。
 今回の感染者二人に接点は確認されていない。いずれも発症後に医療機関を受診した以外は外出しておらず、受診時も救急車の搬送以外は自家用車を使っていたという。県は今後、それぞれで医療機関などで接触またはその可能性がある人の特定を進める。
 二十二日夜に県庁であった対策会議で、古田肇知事は「感染経路の徹底的な追究とさらなる警戒態勢を取り、感染の連鎖を防ぎたい」と話した。

 (浜崎陽介)