阿部守一知事は二十三日の会見で政府の要請を受けて臨時休校中の県立校を新学期から通常通り再開させる方向で県教委と協議していると明らかにした。市町村立の小中学校についても「統一的な考え方が望ましい」として、二十七日に開く総合教育懇談会で市町村の関係者に同意を求める。
 県内では二十三日までに四人に陽性反応が出たが、いずれも県外で感染した可能性が高いことなどから、現時点では県内で感染は拡大していないと判断。阿部知事は「県内の状況を考えると、子どもたちが教育を受ける機会の確保は重要だ」と述べた。
 学校の再開に当たっては、児童・生徒、教職員らに毎日の検温などを徹底してもらい、対面での給食の禁止や教室のこまめな換気も求める。各校が短期間で新学期の準備を進めなければならないが、県教委の担当者は「休校中に登校日を設けた学校が多く、基本的な対策はできている」と問題はないとの見解を示した。
 一方、県主催イベントの当面の開催基準を新たに決め、感染対策の徹底を前提に自粛を一律としない方針を明らかにした。不特定多数が集まらない二十〜三十人規模のイベント開催は認めるが、大規模だったり、対策が徹底されていなかったりするイベントは引き続き延期・中止にする。四月一日に予定されている入庁式は二百人規模となるため、配属先の本庁や各地域振興局などに参加者を分散させて実施する。全員の辞令交付は取りやめ、代表者に限定するという。
 (渡辺陽太郎)