県内で二十三日、新型コロナウイルス感染者が新たに三人確認され、県内の感染者は計八人となった。一日に三人確認されたのは初。うち二人は海外渡航歴があり、県内の陽性患者のうち、半数が海外からの帰国者となった。
 帰国者で新たに感染が判明したのは、二十二日に陽性が分かった各務原市の二十代男性の妻で二十代の女性会社員と、三月九〜十二日にフィリピンに渡航した岐阜市内の三十代女性。
 各務原市の二十代女性は八〜十七日、スペイン、フランスへ旅行した。十七日に成田国際空港に帰国し、バスで東京駅へ。新幹線で名古屋に移動した後、名鉄名古屋駅から新鵜沼駅に到着。タクシーで自宅に到着した。
 女性は帰国後はマスクを着けており、仕事には行っていない。旅行中にも発熱などの症状はあったという。夫の濃厚接触者として検査を受け、陽性が確認された。
 岐阜市内の三十代女性は飲食店で接客業に従事。十二日にフィリピンから帰国後、二十一日まで働いていたという。帰国後に発熱やのどの痛みなどがあり、二十二日に市内の帰国者・接触者外来を受診。胸部コンピューター断層撮影(CT)で肺炎像が認められ、翌二十三日に再び受診して感染が確認された。市は、一緒にフィリピンを訪れた三人を濃厚接触者として近日中に検査する。
 もう一人の新たな感染者は、可児市の無職の七十代女性。二十二日に七十代の夫の陽性が確認されていた。十七日に発熱とせき、倦怠(けんたい)感などの症状があり、救急車で二十一日に医療機関に搬送。胸部CTで肺炎が確認されたため、入院した。夫の濃厚接触者として二十二日に検査した時は陰性だったものの、二十三日の再検査で陽性だった。接触者や接触の可能性のある人はいないという。この夫婦の感染経路は分かっていない。
 古田肇知事は同日県庁であった対策本部員会議で「海外渡航者は国にかかわらず、異常があれば帰国者・接触者相談センターに連絡していただきたいと各方面に伝えたが、引き続き徹底してほしい」と訴えた。

 (新型コロナウイルス問題取材班)