小矢部・正得地区の会 寄贈
 小矢部市の正得地区自治振興会は二十三日、正得公民館で見つかった昭和初期の「観察絵本」十三冊を市に寄贈した。保存状態が良好のため、市は二十六日に開館する新しい市民図書館で貸し出せるように準備する。
 地区自治振興会の高田勇会長(75)、上田光雄副会長(73)、青島和夫正得公民館長(69)が二十三日、市役所を訪れ、桜井森夫市長に絵本を披露した。公民館の倉庫を整理した際に風呂敷に包まれて見つかったという。
 寄贈されたのは日本玩具研究会編纂(へんさん)、フレーベル館発行の「観察絵本キンダーブック」の昭和四年と昭和九〜十二年に発行された図解絵本。第三集第三編「牛の巻」、第七集第一編「オモチャ」、第八集第六編「ムシノセイクヮツ」など、昭和初期の人々の生活や職業、子どもの遊びのほか魚や鳥、虫などを図解と文章で解説している。
 牛の巻には「クリカラタウゲ」と題し、平安時代末期の倶利伽羅峠の戦いで木曽義仲がたいまつを付けた牛の大群を追い、平家を打ち破った「火牛の計」を説明する絵も掲載されている。小矢部市は木曽義仲をテーマにしたNHK大河ドラマ誘致に取り組んでおり高田会長は「牛の巻の絵はPRになる。大人は懐かしく読めると思う」と語った。
 貸し出しが始まる時期は未定。高田会長は「新しい市民図書館で多くの市民に見てほしい。古くて貴重な物だが、保存状態がとても良いのでぜひ活用してほしい」と話した。 (武田寛史)