◆宿の主人の手元には2万5000円
 表にするとはっきりします。
 この話は日本では作家の内田百●(ひゃっけん)(作家、1889〜1971年)が50年代に書いた紀行エッセーシリーズの中の「第一阿房(あほう)列車」の中で紹介して有名になりましたが、アイデアの初出は「Riddles in MATHEMATICS(リドルズ・イン・マスマティクス、数学なぞなぞ)」(P・ノースロップ著、44年)のようです。
<クイズとパズルの違い> 両者は似ていますが、パズル愛好者の間では区別されています。

 「トルコの首都は?」

と聞かれて、知っている人は「アンカラ」と答えられますが、知らない人は答えられません。これがクイズです。

 一方、「猫を笑わせるには?」と聞かれると、とっさには答えられません。考えこみます。これがパズルです。クイズは知識を問うもので、パズルは知恵(工夫)を問うものです。「知恵を絞る」とはいいますが、「知識を絞る」とは言いません。

 本欄の問題は全て、知恵を絞るものです。外に出掛けにくい今、テレビやゲームで過ごすより、親子、友達同士で知恵を絞って、楽しみながら自分の頭を鍛えてください。頭脳は一生の財産です。お金をかけずに財産を築けるのですから、パズルは脳の栄養素です。

(吉田敬一・元静岡大教授)
●は「門構え」の中に「月」