土岐市立総合病院と東濃厚生病院(瑞浪市)を統合した後の新病院について、両市とJA岐阜厚生連(岐阜市)でつくる医療提供体制検討会は二十四日、人口分布などを考慮した両市の中間地点に建設すると決めた。具体的な場所は、土岐市内の三万平方メートルの民有地を軸に、両市が今後検討して決める。
 検討会は、医師の確保などに対応するため、二〇一七年九月から議論が始まった。その後、病床数三百五十床の土岐市立総合病院と二百七十床の東濃厚生病院を統合し、四百床程度の新病院をつくることを決定。土岐市立総合病院の敷地内での建て替えを主張する同市と、両病院の中間地点を主張する瑞浪市の意見が対立していた。
 土岐市土岐津町の市文化プラザで開かれたこの日の会合で、瑞浪市は「東濃中部地域全体の住民の利便性を考え中間地点とすべきだ」と改めて主張し、JA岐阜厚生連も「用地取得や土地整備で時間を要するかもしれないが、両市の公設で地域医療をしっかり確保する趣旨からは中間地点を選択すべきだ」と支持した。土岐市も「両市が応分の負担をし、新病院開設まで現在の二病院の間で医療資源を集約し機能分担をするのであれば中間地点を否定しない」と認めた。
 現段階での候補地は農業振興地域を含む平地で、土地取得費や整備費が安いメリットがあるとされるが、両市は今後、厚生連の意見も聞きながら、別の土地の可能性も含めて検討する。
 土岐、瑞浪両市を新病院の設置者とし、JA岐阜厚生連が運営を担う公設民営の経営手法にすることも確認した。
 中間地点に建設するとの決定に対し、加藤淳司土岐市長は「将来にわたって地域医療を確保していくための第一歩として、スピード感を持って取り組む」、水野光二市長は「ベストな選択。住民にとって安心できる病院となるよう尽力したい」とそれぞれコメントを出した。

 (片岡典子、真子弘之助)