富山市の桜の名所、松川を巡る遊覧船の発船式が二十四日、乗船場の松川茶屋(同市本丸)であった。新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中だが、予防のために船の定員を従来の四十人から三十人に減らし、座席の間隔を空けるなどの対策を取って予定通り運航に踏み切った。
 式では例年、地元園児を招いていたが、今回は取りやめた。運営する富山観光遊覧船の中村孝一社長は「発船式をやらないと富山に春は来ないと言われている。支援してくれる方々に感謝したい」とあいさつ。関係者ら約二十人が船に乗り込み、ちらほら開花を始めた桜を眺めて楽しんだ。
 同社によると、三月に入り海外や県外の団体客のキャンセルが相次いでいる。例年の乗客は一万五千人ほどだが、今シーズンは客足が落ち込む可能性がある。
 乗客には乗船前にアルコール消毒や手洗いを促して感染予防を図る。桜の時季に合わせた「スプリングクルーズ」は、四月二十日まで。料金は大人(中学生以上)千八百円、小人(三歳以上小学生以下)九百円。問い合わせは同遊覧船=電076(425)8440=へ。