彦根市の国宝彦根城天守の東側に植わる桜「エドヒガン(江戸彼岸)」が二十五日、ピンク色の花が咲き誇り、見頃を迎えた。訪れた観光客は「きれい」と声を上げ、盛んにカメラのシャッターを切っていた。
 城内の桜の大半は、一九三四年に市民らの寄付金により植えられた千百本のソメイヨシノだが、一本だけエドヒガンがある。高さ八〜十メートル、幹回り三メートルほどの大木。ソメイヨシノに比べ開花は少し早く、彦根城管理事務所によると「見頃は天候にもよるが今月いっぱいですかね」と話す。
 新型コロナウイルスの感染拡大により、「例年に比べて観光客は激減している」と関係者は顔を曇らせるが、訪れた家族連れらに笑顔で対応。エドヒガンに続いてソメイヨシノはつぼみが膨らみ、「数日後に開花するのでは」と話していた。
 (前嶋英則)