門前で住民ら平穏祈る
 二〇〇七年に発生した能登半島地震から十三年となった二十五日、地震で大きな被害を受けた石川県輪島市門前町の総持寺通りにある堀端交流広場で、地元住民らが祈りをささげる集い「3・25の灯(ともしび)」が開かれ、約五十人が地域の平穏を祈って手を合わせた。
 復興への願いが込められた石碑「復興感謝之碑」の前に参列した住民らは、地震発生時刻の午前九時四十一分に合わせて黙とう。総持寺祖院の鈴木永一監院老師ら僧侶が読経する中、目を閉じて合掌し、順番に焼香して犠牲者を悼んだ。
 鈴木監院老師は「いつどこで何があるか分からない世の中。みんながどんな日にも祈りを続けることが、お互いを支え合うことにつながる」と説法した。参列した奥原寿(ひさし)さん(68)=同町舘=は「三月二十五日が地域のみんなで備えることの大切さを確認する日になればいい」と話した。
 能登半島地震は同市門前町の南西沖を震源地とし、地震の規模を示すマグニチュードは6・9。最大震度は輪島市、七尾市、穴水町で震度6強を観測した。輪島市で一人が死亡、県内では住宅六百八十六棟が全壊し、千七百四十棟が半壊した。