5月から学びの杜で展示
 野々市市二日市の荒川神社の巨大絵馬「賤ケ岳(しずがたけ)合戦図絵馬」(市文化財)の修復作業が、県文化財保存修復工房(金沢市)で、最終盤を迎えている。月内には修復が終わる見込みで、市は既に修復を終えた、同じく野々市市文化財の絵馬「石山合戦図絵馬」とともに、五月二十六日から市図書館などが入る「学びの杜(もり)ののいち カレード」(太平寺)で展示する。(吉田拓海)
 賤ケ岳の絵馬は縦約一メートル、横約三・六メートル。杉板に和紙が貼られ、絵の具で豊臣秀吉や柴田勝家ら戦国武将や「姫路城中の茶会」「賤ケ岳の戦い」などの場面が色鮮やかに描写されている。石山合戦図の絵馬とともに、神社本殿に奉納されていたが、絵の具が剥がれたり、全体に亀裂や汚れなど傷みがあり、二〇一八年から修復が進められていた。
 二十六日には同工房で、絵馬の周囲を飾る縁の取り付けが行われた。作業員が慎重に絵馬を持ち上げ、縁を装着した。修復に携わった県文化財保存修復協会の梶青華(かじせいか)技師(40)は「地域の人たちが大切に保存してきたと感じている。精いっぱい修復したので、引き続き保存してもらえれば」と話した。
 展示は六月二日までで、午前十時〜午後六時。最終日は午後二時まで。五月二十七日は休館。