◆臨時休校中、自宅で作製
 美濃加茂市古井小学校六年の山口天衣和(てぃな)さんが、四月に入学する新一年生のためにマスク百五十枚を手作りし、卒業式があった二十五日に同校にプレゼントした。新型コロナウイルスの感染拡大でマスクが不足しているのを心配し、臨時休校中に自宅でこつこつと取り組んできた。
 二日の休校後、自分に何ができるか考えたという山口さん。「一年生が困るといけないから」と、家庭科の授業で使い方を学んだミシンを取りだし、家族の手助けなしに作ってきた。生地は自宅に余っていた布を使用。ストライプやチェック、花柄、水玉模様など男の子と女の子用を作り分けた。
 山口さんは卒業式後に校長室を訪れ、渡辺出(いづる)校長に届けた。まったく聞かされていなかったという渡辺校長は「びっくりしたのもあるが、何より卒業生が新一年生への思いを持ってくれたのがうれしい。時間をかけて丁寧に作ったのがよく分かり、大事に使わせてもらいたい」と話した。マスクは入学式の日に一人一枚ずつ配る。
 市教委は臨時休校期間を自宅で有効に過ごしてもらうため、市内の小中学生に「チャレンジ課題」を出しており、山口さんは今回の取り組みを用紙にまとめて提出する予定だという。

 (渡辺大地)