阿部守一知事は二十六日、新型コロナウイルス感染症が急増する東京都など首都圏との往来を今週末は自粛するよう県民に要請した。東京都の小池百合子知事の外出自粛要請を踏まえた措置。新型コロナ特措法に基づく感染症県対策本部も同日設置され、二十七日の初会合で感染拡大防止に向けた協議を加速させる。
 阿部知事は二十六日夜、報道陣の取材に「感染ルートが判然としない都県が出ている。県外での感染拡大を防ぐことが、ひいては県民の命を守る」と強調。東京都だけでなく、神奈川県や埼玉県など首長が週末の外出自粛を要請した周辺県に週末は訪れないよう県民に向けて訴えた。
 さらに、県内での移動についても、「発熱やせきなどの症状がある場合は不要不急の外出を控えてほしい」と要請した。一方で、「県内では感染症患者が著しく増えている状況ではない」とも述べ、外出すること自体は自粛を求めていないとの考えを示した。
 新型コロナ特措法は、政府が緊急事態宣言を発令し、都道府県知事による外出自粛要請や興行施設利用制限の要請・指示など私権制限を伴う措置を可能としたが、阿部知事は報道陣に「今の長野県ではそうした(緊急事態宣言があてはまるような)状況ではないと思っている」と語った。
 (我那覇圭、渡辺陽太郎)